体外受精を行う場合の卵管水腫についてですが、胚移植までのタイミングで治療ができることが望ましいです。卵管内に水が溜まっていると水腫の原因によっては、子宮内膜炎を併発することが多いためです。クラミジアや淋菌などの性感染症があるまたは過去治療歴がある場合です。子宮内膜炎があると着床障害の原因となるので、担当医の判断次第ですがALICE(Analysis of Infectious Chronic Endometritis)検査が必要である事があります。ALICEによって治療が子宮内膜炎の治療が必要だと判断された場合、ビブラマイシンなどの服薬にて治療が可能ですが、卵管水腫の治療を行なっていないと再発することも考えられます。よって、胚移植までには治療ができる事が望ましいです。
1)米国生殖医療学会ASRMプロトコール:Committee of the American Society for Reproductive Medicine: Role of tubal surgery in the era of assisted reproductive technology: a committee opinion.:Fertil Steril 2015; 103: e37―e43
2)長田尚夫:卵管留水腫による体外受精不成功に対する対応、日産婦学会誌、N-347-351,2006
3)長田尚夫 他:体外受精例における卵管性不妊の取り扱い一特に卵管留症に対する卵管開口術,卵管クリピングの効果について.日産婦内視鏡会誌,23:59-66,2007.
4)長田尚夫:実践婦人科腹腔鏡下手術(単著)pp. 1-396、Medical View、東京、2009.7
以上 医療法人社団 永遠幸ホームページより
5)春木レディースクリニック記事 より
6)メディカルパーク湘南記事 より